【校長日記】 ヒガンバナ
- 公開日
- 2015/09/29
- 更新日
- 2015/09/29
校長日記
本校にヒガンバナが咲いているのをご存じですか?
ほてっ子農園に咲いています。別名、曼珠沙華。
その姿は独特で、枝も葉も節もない花茎が地上に突出し、その先に花輪のように外向きに咲きます。
他に例えようのない姿ですね。
昔から人里に生育し、田の周囲や墓地、堤防などに植えられました。
それは、有毒なヒガンバナを利用して、ネズミなどに、田や堤防を荒らしたり、土葬の遺体を掘り起こしたりするのを防ぐためです。
昔から、子どもに「ヒガンバナは縁起が悪い」と言い伝えられてきたのは、その毒性を心配してのことでしょう。
しかし、その毒は水溶性で、飢饉の時や戦時中には、薄く切って水にさらしたり、おろして水で洗ったりして、毒を抜いて食用にしました。
「所さんの目がテン!」でも、所さんが実際に食べていました。
村では、いざという時の非常食として、準備しておいたのです。
それにしても、ヒガンバナは突然現れます。
何もなかったところに、ある日突然咲いている、そんなような気がします。
実際に、芽が出ると、2日めでなんと20cmも伸び、5日めにはつぼみが赤く色づき、なんと7日めで開花します。
発芽から開花まで1週間というのは、植物の生きる術として、何か意味があるのでしょう。
農園のヒガンバナ。
触らないで、よく観察してみましょう。