学校日記

【校長日記】今朝の朝礼

公開日
2015/11/30
更新日
2015/11/30

校長日記

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今朝の朝礼の様子を紹介します。

ライオンズクラブ平和ポスターコンクール、読書感想文コンクールの表彰伝達を行いました。

その後、絵を見てもらいました。
花を中心とした、明るく、やさしい色調の絵を見た後、その作者である南 正文(みなみ まさのり)さんを紹介しました。

「ごらんのように、南さんには両腕がありません。口で描いたのです。」というと、子どもたちから「エッ!」という声があがりました。
(ほてっこは、朝礼でつぶやいてくれるので、とてもやりがいがあります。)

南さんは、1951年9月大阪府で生まれました。
小学校3年生の春休みに製材業を営む父を手伝い、機械のベルトに巻き込まれて両腕を失いました。
2年遅れて養護学校へ4年生から入学し、そこで口で本をめくり、足指でノートをとることなどを学びます。そこでの級友の姿に、励まされたと言ってみえました。
14歳の時、口筆画家大石順教尼に師事、口での描画と生き方の修行を始めます。ここでの学びが、南さんの人生を創っていきます。
師事後1年で口筆画“若武者”が堺市展に初入選。その後も公募展で入選、受賞を繰り返していき、日本画家としての名声を高めていきます。
また、ダイビングなどいろいろなことにも挑戦し、海外や国内で講演活動、自費で国内の少年院を慰問、ネパールに学校を贈る活動にも参加していました。
見る人の心を打つ美しい日本画を制作し続け、2012年12月に亡くなりました。

最後に、南さんがよく言っていた、大石順教尼の教えを子どもたちに紹介しました。

「できないとしないは違うんだよ」

「禍福一如:心の持ち方ひとつで幸せになったり、不幸になったりするんだよ」

あきらめないでチャレンジする子、そして、ポジティブに考えられる子になってほしいという願いを込めて話を終えました。

終わった後、ある6年生の男子児童が、「校長先生、今日の朝礼の話、とても心に残りました。」とわざわざ教えに来てくれました。

とてもうれしい言葉です。

南 正文 さんについてはこのページをご覧ください。
http://minami-sakura.jp/ 
 今日まで、中日ビルにて、個展が開かれています。