学校日記

【校長日記】 社会科の授業 −1−

公開日
2015/12/16
更新日
2015/12/16

校長日記

 昨日は、私が5年4組で社会科の授業を行いました。
 自動車工場のあとの製鉄所の授業です。

 全員参加と集中化のためにとった方法をいくつか紹介します。
 
(1)フラッシュ法


 「何を作っているでしょうか?」と言って、写真を一瞬だけ見せました。
 これだけで、児童は集中します。
 「もう一度見せます。」
 全員が、見逃すまいと集中して見ます。
 集中化の技です。
 3回目からはじっくりと見せればよいのです。

(2)全員起立、わかった人からすわります

 わかった人からすわっていくので、立っている子にヒントを与えていきます。
 今回は、初めてのことなので、知らなくても当然です。ある程度考えさせてもわからなければ座らせます。
 正直な子は大切にしてあげます。 

(3)ワークシート

 ノートのサイズに合わせた大きさで、「1行目は学習課題を書くので、2行目にのりで貼ってください」
 貼る場所まで指示します。誰でもわかる、ユニバーサルデザインを意識した方法です。

(4)笑顔で「どうぞ」、「ありがとう」

 学級を明るくするための習慣です。あえて大げさにやります。
 こんな小さなことが、大きくなっていくのです。

(5)シンキングツール

 自動車工場と製鉄所を類別するためのツールです。
 記号で書き込むだけなので、基本的に誰でも参加できます。
 「製鉄所の特徴を書きましょう」では、時間がかかり、しかも、書けない子も出てきます。
 全員を参加させると共に、具体的に「類別」という思考方法を体験させるツールです。

(6)資料に指を置く

 「教科書からこの資料を見つけてください」という方法もあります。

 しかし、私は、「教科書のこの資料の上に右手人さし指を置いて」と指示しました。
 全員が見つけたかどうかを、自分の目で確認するためです。わずか数秒のことですが、確認したかどうかが大切なのです。

 続きます。