【校長日記】 ピカソ 天才の秘密 展に行ってきました!
- 公開日
- 2016/02/06
- 更新日
- 2016/02/06
校長日記
日展に続いて、「ピカソ 天才の秘密」展に行ってきました。
今回の作品は、ピカソの前半期のものです。
驚きは、ピカソが11歳の時の石膏デッサンです。
それは見事です。
そのほか、15歳のデッサンや自画像が展示されています。
ピカソは、画家である父による英才教育で、子供っぽい絵を一度も書いたことがないのです。
じつは、このことが、彼の画家としての人生に大きな影響を与えたと私は思っています。
そして、妹を失ってから、社会的弱者を独特の青い色調による雰囲気で描き出した「青の時代」 (1901-04)、ピカソ20歳ごろです。
その後、モンマルトルの洗濯船と呼ばれるアトリエで、絵に温かさを取り戻した「バラ色の時代」 (1904-06)
1907年、26歳で突然《アヴィニョンの娘たち》を制作し、キュビスムを探求しだします。
今回の展覧会は、ここまでの過程を理解することができます。
ピカソは、その後も画風を変えます。
最後には、児童画のような絵を描きます。
児童画の素晴らしさを世に訴えたのは、ピカソなのです。
それは、自身が描きたくても描けなかった幼少期を、取り戻そうとしたのかもしれません。
ピカソの天才性を、ぜひ直接お確かめください。
公式HP http://www.chunichi.co.jp/event/picasso2016/