【校長日記】 社会参画の意識を育てる
- 公開日
- 2016/04/13
- 更新日
- 2016/04/13
校長日記
「社会参画」という言葉をご存じですか?
平成18年に改正された教育基本法第2条に次のように書かれています。
三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養う
ここで、「主体的に社会の形成に参画し」という表現で「参画」が使われました。
「参画」とは、計画づくりに参加すること
既存の仕組みに加わる「参加」とは異なり、いわゆる世の中の仕組み作りに関わることをいいます。
今の教育は、世の中の出来事を他人事としてとらえるのではなく、自分のこととして受け止めて考え、行動する人づくりが求められているのです。
選挙権が18歳に下がったのも、そういった背景があるのです。
以前にご紹介しましたが、昨年、5年生が日本の林業について勉強をしました。
その学習のまとめとして、新聞社に投書をして、3月25日の朝日新聞に掲載されたという話を紹介しました。
それが上の記事です。
新聞社が投書を採用するのは、新聞社としての意思です。
投書し、掲載されると言うことは、世論形成に参加した事になるのです。
さらに、新たな一歩がありました。
3月31日の朝日新聞に、その投書に対する反応があったのです。
それが、下の記事です。
小学5年生の投書が、ひとりの読者を動かし、新聞社を動かしたのでした。
ひとりの読者のバックには、さらに多くの賛同者の存在があるのです。
このことは、一通の投書により世論を動かし、少しだけではありますが社会参画に近づいたと私は考えています。
旧5年生のすべてに、社会参画の意識がすこしでも芽吹けばと期待しています。