【校長日記】 大阪大学レーザーエネルギー学研究センター
- 公開日
- 2016/08/03
- 更新日
- 2016/08/03
校長日記
昨日、大阪大学レーザーエネルギー学研究センター へ行ってきました。
21世紀は光の時代です。
この研究所は、高出力レーザーを用いて、いろいろな基礎研究や応用研究を行っている所です。
例えば、レーザー核融合発電。
重水素、三重水素を染みこませた0.5ミリのものに、12方向からレーザー光線を照射し、1億度の環境をつくり、核融合を起こさせて、そこで発生するエネルギーを発電に利用するものです。
原料は海の中に無限にあり、原発に比べて放射能ははるかに少なく、またその半減期も短い、夢の発電です。しかし、実現までは50年から100年かかると言われました。
写真の大型レーザー「激光X2号」は、200mの距離をエネルギーを増幅しながら進み、最後に一点に短い時間照射することにより、高温の環境をつくる装置です。
私たち見学者は、防塵服に着替え、実物を目の当たりにしました。
照射実験は、準備とその後の冷却に時間がかかり、1日に4回しかできません。
その照射テストに立ち会いましたが、映画「エイリアン」で宇宙船が発車する前のカウントダウンそっくりの状況に興奮しました。
基礎研究の大切さ、そして科学技術を支えるこうした研究機関の重要性を実感することができました。
くわしくはHPをご覧ください。
http://www.ile.osaka-u.ac.jp/jp/index.html