ポンペイの不思議 −1−
- 公開日
- 2016/08/09
- 更新日
- 2016/08/09
校長日記
昨日、世界遺産 ポンペイの壁画展の紹介をしました。
実は、2002年に、名古屋でポンペイ展が開かれた時、朝日新聞社に依頼されて、7回にわたって仲間と見学ガイドを連載しました。
それが、「発掘!ポンペイ展のふしぎ 子どもたちのための見学ガイド」
次に紹介するのは、実際には使わなかった記事です。
他の紹介記事とかぶったからです。
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この写真は当時のあるモノです。何に使われたものでしょうか。
これは、シストルム とよばれる古代エジプトから伝わった楽器で、信仰の儀式に使われました。
当時(弥生時代)の日本が、同じ青銅製の銅鐸を鳴らして神に祈っていたことと似ていますね。時空を越えたロマンを感じます。
古代の各地に残る「信仰と楽器」を調べてみるのもおもしろいテーマです。
愛知県岩倉市にある舩橋楽器資料館館長・舩橋靖和氏によると、シストルムのような、貫通する棒が動いて音を鳴らす発想で作られた打楽器は、日本の玩具“カタカタ”(下写真)に見られる以外は、ほとんど例がないそうです。
世界に残るいろいろな楽器の音が出るしくみを調べて、模型を製作してみてもおもしろいですね。
楽器は、人類の知恵が形になって表れたものなのですから。
ポンペイ展は、学習のネタの宝庫です。きみは、どんなネタを見つけることができるかな。
ここで問題です。
Q ポンペイ展では、シストルムの他にもいろいろな楽器が展示または紹介されています。その楽器を2つ書いてください。
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答えは、シンバル、フルート、ドラ、タンバリン、たて琴と5種類ありました。
2000年も前から、今も残る楽器がすでに使われていたのです。