【校長日記】 秋本 治 という人 −1−
- 公開日
- 2016/09/19
- 更新日
- 2016/09/19
校長日記
土曜日に発売された「週刊少年ジャンプ」で、1976年9月に始まった秋本 治 さんの「こちら亀有公園前派出所」 がついに終了しました。
これは、テレビでも大きく取り上げられましたが、夕刊各紙も取り上げました。なかでも、中日新聞は、一面のほとんどをこの内容に割き、とても力が入っていました。
私も「こちら亀有公園前派出所」は大好きで、コミックスは個人的に第1巻から百数十巻まで揃えていました。
※ 発行当初は、秋本 治でなく、山止たつひこというペンネームでした。
昨年、布袋中学校は、中学校では日本で最初に東京職場訪問を実施 したと紹介しました。
平成3年のことです。(当時の生徒は、もう初老です。)
このとき、私は、集英社 ジャンプ編集部 を引率しました。
その理由は、秋本 治 さんの話を聴きたかったからです。
鳥山明「ドラゴンボール」や尾田栄一郎「ONE PIECE」のようにストーリーが続いていくのではなく、毎回読み切りで、しかも40年間、一度も休載なし というのは、とても人間の成せる業とは思えません。
アイデアが次々に湧かないと、できないからです。
その時、集英社の方は、秋本 治さんのことを次のように話していました。
「秋本 治さんはとてもペンが早く、原稿のあがりを待つことはほとんどない。むしろ、早く仕上げて、ラジコンなどで遊んでいた。」
「新しいものに対する好奇心が旺盛で、子どものような心をもった方です。」
それから25年たちましたが、今でもそのままの印象です。
ただ、個人的には、20巻前後の「不動産シリーズ」や「駐車場シリーズ」「発明シリーズ」などのアイデアの宝庫だったころ、50巻頃のナンセンスの極みの頃が特に好きでした。
また、その頃のコミックスを読んで、発想のヒントと創造のエネルギーを得てみたいと思います。