【校長日記】 丸谷明夫という人
- 公開日
- 2016/12/13
- 更新日
- 2016/12/13
校長日記
音楽室に『必ず役立つ 吹奏楽ハンドブック Q&A編』という本がありました。
思わず手に取ってみたのは、監修者が丸谷明夫先生だったからです。
丸谷先生は吹奏楽を経験した人なら誰もが知っており、スクールバンドの神様みたいな先生です。
全日本吹奏楽コンクール高校の部に38回出場し、そのうち29回金賞を獲得しており、いずれも全国最多です。
普通は県大会に出るだけでもたいへんで、その上(東海大会など)は至難の業です。ましてや全国などは、夢のまた夢・・・。
その全国大会の常連で、ほぼ金賞なのですから、野球に例えると甲子園で毎年ベスト8以上に残っているようなものです。
丸谷先生は、現在もご活躍。大阪府立淀川工科高等学校名誉教諭で吹奏楽部顧問、大阪音楽大学客員教授、そして全日本吹奏楽連盟の理事長を務めています。
今秋の全国大会の前には、江南市民文化会館でミニ演奏会を開いていただきました。
本に戻ります。
「監修」なので、ほとんどは他の人が書いていますが、冒頭の署名記事は、丸谷先生の手によるものに違いありません。
そこには、「楽器が上手くなるためにはどうしたらよいですか?」という質問がされていました。
丸谷先生の答えは、
「自分が理想とする音のイメージを持つこと。好きなプレーヤーの演奏を聴いて、自分の耳で、自分の基準で上手いと思った人、あこがれの人(音)から自分なりの音のイメージを作ってみましょう。」
「楽しむことです。面白がる、楽しんで取り組むという姿勢は、あらゆるものの上達には欠かせません。」
「よく練習することです。量より質ともいわれますが、やはり大切なのは、コツコツと長期にわたって努力する心構えだと思います。持続する志こそ、大きな才能だと思ってがんばってください。また、一生懸命に努力を積み重ねていくことは、人生のかけがえのない経験にもなっていくでしょう。」
いろいろなことに当てはまりそうです。
特に、2番目は、いつも明るい丸谷先生らしい言葉です。
しかし、最後はやはり努力なのですね。
この言葉を噛みしめたいと思います。