言葉の感覚、時代をとらえる感性を磨く
- 公開日
- 2017/02/14
- 更新日
- 2017/02/14
校長日記
今朝の朝刊に、毎年恒例のサラリーマン川柳の入選作品が載っていました。
ある保険会社が全国から募集した約5万5千句の中から、100の入選作品を選んだものの一部です。
今回で30回め。歴史を重ねてきました。
いつも感心するのが、その巧さ。
川柳なので、文字数は限られます。
そこに、時代を風刺するストーリーを組み込まなくてはなりません。
自虐、ないしは上司・部下間、夫婦間での揶揄、流行の皮肉などがストーリーに多く見られます。
その技法としては、まずは対比です。
ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?
年配者が「ゆとり世代」と言って揶揄するのを、「バブル世代」と言って反撃する世代間対立を上手く表現しています。
落ちたのは 女子力、体力、 保育園
「保育園 落ちた」という今の話題を、女子力・体力のあとに続けオチを作っています。
それを75調に載せて面白みを出しています。
ポケモンで 希望者増えた 外回り
今回多かったのは、ポケモンGO。
ブームを、外回りの希望が増えたことで素直に皮肉っています。
シンプルな秀作です。
他にも、「ポケモンGO 大事な仕事は ポケモン後」
「「ゴウ」とくりゃ 昔ひろみで 今ポケモン」
「待ち合わせ ポケモンよりも 俺探せ!!」
「ジョギングの 振りして探す モンスター」
「孫が来た ポケモンいない 孫帰る」
一大ブームであったことをよく表しています。
ここで必要なのが、「言葉の感覚」そして、「時代をとらえる感性」です。
まずは、ここに選ばれた川柳のおもしろさを味わってみましょう。
あなたのお気に入りはどれ?
100首すべてをみたい方はこちらから。
http://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/