【校長日記】 こどもの日に考える
- 公開日
- 2017/05/05
- 更新日
- 2017/05/05
校長日記
今日はこどもの日。
国民の祝日に関する法律 によれば、
こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。と書かれています。
「母に感謝する」日でもあるのですね。
さて、今朝のいくつかの新聞も、社説に「こどもの日」を取り上げました。
読売新聞です。
未来は自分たちの行動で変えられる。社会に目を向け、より良い明日を選び取っていきたい。子供たちに芽生えたこうした意欲を、大きく伸ばしたい。
変化の激しい時代、従来と同じ発想では通用しない。自ら課題を発見し、周囲と協力して解決策を探求できる人材が求められる。
逆境にあってもへこたれず、挑戦する力の根源となるのが、自分を信じる気持ちだろう。(中略)
2020年度から実施される次期学習指導要領は、討論や発表によるアクティブ・ラーニングを重視している。学校にとどまらず、多様な場で主体的・能動的に行動する力を育むことが大切だ。
これからの時代に必要な力と、それをいかに教育するかととらえています。
毎日新聞です。
子供はもっと眠る時間が必要ではないか。
日本の子供は睡眠が足りていない。文部科学省が2015年に公表したデータによると、深夜0時以降に寝ている中学生は2割、高校生では半数近くで、午後11時以降に寝る小学生も15%に上っている。(中略)
「睡眠が不足すると、認知能力や記憶力、集中力が落ちる。さらに気持ちをコントロールする力も低下するという。学習への影響とともに、荒れやいじめの一因とも考えられる。
子どもが、スマホやゲームで睡眠不足に陥っていることを問題にしています。
最も心に残ったのは産経新聞です。
遊びは子供の人間形成に欠かせぬ大切なものである。とりわけ異年齢の子も交えた集団での遊びを通じて子供は、ルールを尊重する態度や協調心などを自然に身に付けていく。心身の健全な発達のためにも、子供を「孤立化」させない居場所をつくってやりたい。
子供が地域に守られ、地域の中で育てられた時代は、親同士の近所づきあいも盛んだったが、今は親自身が地域に溶け込もうとしない傾向が強まってきている。
子供の孤立化が進み、子供の声が騒音と受け止められてしまう背景には、このような大人社会での人間関係の希薄化があるのかもしれず、「子供の問題」はとりもなおさず「大人の問題」であると認識し、大人がまず、自らを省みる必要があるだろう。
「大人社会での人間関係の希薄化」が子供に影響しているとしています。
その通りだと思います。
子供の問題は、大人の問題なのです。
親自身が地域に溶け込もうとしないなら、子供が社会になじめるはずがありません。
それが、人間関係のトラブルにつながるのです。
まずは大人から。
ご近所や町内の付き合いを大切に。
子供は親の背中を見て育ちます。