修学旅行を終えて
- 公開日
- 2018/05/12
- 更新日
- 2018/05/12
校長日記
昨日までの修学旅行は、天候などに恵まれたとてもよいものになりました。
この「など」とは・・・
・ 道路が空いており、日程に余裕があった
・ 早い時間に東大寺や奈良公園をまわることができた。
・ 法隆寺が空いており、涅槃像や釈迦三尊像などを全員が見ることができた。
後は、今はわからない価値あるものを、どれだけ心にとどめたかどうかです。
これまでにも書きましたが、京都にあるものは奈良のものに比べて歴史的価値が低いものばかりなのです。
京都の建物で最古のものは、鎌倉初期の1227年に建造された千本釈迦堂です。
他のほとんどは、応仁の乱(1467年〜)で焼けてしまいました。
金閣に至っては昭和30年の建造で、当時よりも厚い金箔を重ねたものです。
二条城はもちろん江戸時代、清水の舞台も家光が再建しています。
伏見稲荷の鳥居も江戸時代から。仏像などは、明治維新の廃仏毀釈で散逸しています。
京都にあるものは、法隆寺に比べると「最近」の物なのです。
外国人観光客が、金閣や清水寺、伏見稲荷のようなところを好むのは致し方ありません。
しかし日本人なら、歴史的な価値を知ってほしいと思います。
児童も、いずれそのことに気づいてくれたらと思います。
さて、その法隆寺よりも、当時、さらに大きなお寺があったことがわかっています。
その跡が「吉備池廃寺」。
後ほど紹介します。