学校日記

団員代表あいさつ

公開日
2017/07/21
更新日
2017/07/21

6年

 広島教育派遣結団式では、本校の萩島蒼空君が、団員代表あいさつをりっぱに務めました。沖縄在住の曾祖父からの戦争体験の話から自分の生き方にまで及ん胸をうつあいさつでした。以下に紹介します。

 ぼくが、この研修に参加しようと思ったきっかけは、小学三年生の時に、家族で行った沖縄旅行でした。この旅行で「戦争」について関心をもち、「原爆」について考えるようになりました。
 沖縄には、祖母の親戚がおり、ぼくの曾祖父は、戦争経験者です。その曾祖父に連れられて、戦争記念館や防空壕へ行きました。そして、今まで読んだ本や見てきたテレビからは知ることのなかった話を、直接曾祖父から聞きました。その悲惨さ、悲しさに衝撃を受け、もっと戦争について詳しく知りたいと思うようになりました。と、同時に誰も幸せになれない戦争が今もどこかで起こっている事実に直面し、「二度と戦争が起きないようにするために、どうしたらいいのか、自分には何ができるのか」を考えるようになりました。
 毎年、世界中の人が僕と同じような気持ちで、八月六日に平和を願っている式典に参加できることになり、共に平和を祈ることができることへの感謝と緊張を感じています。
 僕の周りは、戦争と関係なく平和な毎日が過ぎています。ですが、学校全体を見ると、悲しい、寂しい思いをしている友達がいます。僕自身も、いじめられている友達をみたことがあります。その時は、その子の力になったり、相手を注意したりできませんでした。そのことが、今も僕の心にしこりとなって残っています。
 今回、式典に参加させていただくことを機会に、自分自身の弱さにも決別したいと思っています。また、現地で感じたこと、考えたことを、学級や学年、そして、学校へ伝え、一人でも多くの子が、戦争のこと、平和について、考えてくれるようになるよう願っています。
 そして、僕自身が、これからも強い心で、平和を訴え続ける人になろうと思います。

                宮田小学校 六年 萩島 蒼空

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