学校日記

ありがとうの本より

公開日
2019/04/07
更新日
2019/04/07

そのほか

 少年へ
 診療所へ通院する為、いつもの慣れたバスに乗車していた。降りる間際になり小銭をもち合わせていないことに気付いた。ましてその日に限ってバスは混んでいた。降り口でもたもたした。ドライバーが私に何かを問うたようだが、早口だったし緊張していたので、耳に入らなかった。その時、高校生らしき少年が私に百円玉2枚を握らせてくれた。躊躇している私にまたもや、その少年は、運賃箱に私の分の運賃まで投函してくれた。ありがとうを言いたかったが既に少年との距離は遠くなっていた。
  大阪府 82才 女性