12月5日(火) 人権の種まきをしよう
- 公開日
- 2006/12/05
- 更新日
- 2006/12/05
校長メッセージ
今週は人権週間です。
小学生に人権の大切さを伝えるにはどうしたらいいのか。
学校では,各学年,学級で担任から学年に応じた指導をしますが,全校朝会に校長としても概略次のような話をしました。
(1) アサガオの種をまいたことがありますね。どこにまきますか?
花壇や畑など。つまり,花の種は土にまきます。
人権の種はどこにまきますか。私たちの心にまくのです。
植物の種にたっぷりと水やりをすると,植物の芽が出てきます。
人権の種がたっぷりと思いやりを注いでもらうと,人権の芽がでてきます。
植物の芽は,お日様の光を浴びてぐんぐん大きく成長します。
人権の芽は,皆さんの笑顔をもらってぐんぐん大きく成長します。
そして,花を咲かせ,幸せの実がみのります。
みんなに幸せをもたらしてくれるのです。
(2) ところで,人権って何だろう
3年生の皆さんは点字や手話で目の見えない人や,耳の聞こえない人と心をかよわせることを学びました。それを学習発表会で発表しました。
東京からやってきた車いすの転校生と,はじめはよそよそしかったけれど心を開いて仲良しになったという劇を演じました。
発表した人も,見学をした人も,実は人権についても学んだのです。
“6年生の皆さんが発表した「ぞうれっしゃがやってきた」が素晴らしかったです。深く心を動かされました。感動しました。”と,お母さん・お父さんたちが感想を届けてくださっています。私も同じ気持ちになりました。
あの戦争の時代は,人も動物もたくさん殺され,まったく大切にされない時代でした。
東山動物園の動物たちはみんな殺されてしまい,それでも2頭の象が,動物園の人たちの必死の努力で殺されないで生き残ることができました。
この劇を演じた人も見た人も,人権にかかわることを深く学んだのです。
人権は,<人権を守る>という言い方をします。
その意味は,<すべての人を大切にする>ということです。
赤ちゃん,小学生,大人,お年寄り,日本人,ブラジル人,ペルー人,フィリピン人,・・・男の人,女の人,病気の人,目や耳の不自由な人,・・・・すべての人を大切にするということです。
※ ここで,お越しいただいていた,人権擁護委員の下村さん(藤が丘在住)と景山さん(松竹在住)を紹介しました。
※ 続いて,紙芝居『いじわるコンキチ』をスクリーンに映しながら,読んで聞いてもらいました。
コンキチが自分の意地悪に気づいて,自分がいやだと思うことは,相手にもそうしないという思いやりを身につけていく話です。
「紙芝居を見て,皆さんが人権の種を見つけてくれたら,そして,皆さんの心に人権の種まきをしてくれたら嬉しいです。」
そう述べて,話を終えました。