一生懸命やっての失敗を責めてはいけない
- 公開日
- 2011/08/29
- 更新日
- 2011/08/29
校長メッセージ
8月23日に中日対ヤクルト戦が神宮球場で行われました。ここで、首位ヤクルトに勝ち越さないと、中日フアンなら誰しもが思う大切な試合でした。ところが、中日は5回の攻め、谷繁選手を2塁に置き、ネルソン選手がセンター越えのヒット。誰しもが楽々と先取点と思った時、コーチはネルソンを2塁で止めたのに、谷繁選手は自分への指示と勘違いして、3塁を回ったところで止まっていました。さらに、6回ヤクルトの攻撃で、2死1・3塁でバレンティン選手の内野へフライ、3人が反応し、最後はグランドにボールはポトリ・・。この試合はミスが左右し、2対0で負けてしまいました(涙)。
試合後、落合監督はミスにも「それが野球」とコメントしただけでした。ますます、落合監督はすごいと感じました。プロの選手ですので感情をぶつけたり、叱ったりして反省させる段階でないのです。とっくに、恥ずかしさと後悔は胸に秘めていると思います。落合監督は、本当に感情を外に出さない人です。選手を責めない人です。
我々、教師は教えるということでお金をもらっています。現場では時にはミスも起こることもあります。子どもに関われば関わるほど、いろんなトラブルや摩擦は起きる可能性が高くなります。何もせず、コタツに入ってミカンを食べていれば、トラブルなどありません。しかし、プロとして子どもを成長させよう、しっかりさせようと行動した時こそがミスやトラブルを起こすことにつながります。日頃、一生懸命やってのミスか、何もせず、生じたミスか、正しく判断しなくてはいけません。(校長)
※写真は8月24日中日新聞23面より