継続は力なり
- 公開日
- 2012/01/21
- 更新日
- 2012/01/21
校長メッセージ
宮田中学校を訪問させていただき、中から宮田中学校を見させていただきました。特に部活動に入っている子はそれなりに頑張っており、安心感がありました。多くの子と話す中で、部活に毎日来られる子に入部してほしいという声をよく聞きました。確かに、部員数と活動部員数が大きくずれることもあるようで、今の宮田中学校の課題でもあります。
最近、このページを宮田中学校の生徒さんも読んでいただいているようなので私の思い出を書いてみたいと思います。
宮田中学校の陸上部の顧問をしている時、とてつもなく足の遅い部員が入部しました。体も小さく、ひょろとした感じの彼はT君としましょう。T君は長距離に頑張るわけですが、集団で20周、朝、徐々にスピードをあげていくペース走では、途中で集団に抜かれ、さらにまた、途中で集団に抜かれ、みんながゴールしても2周以上の開きがあるのです。春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が過ぎ、それでも1周から2周の差はありました。(みんなも速くなっているから)1月の一宮タワーパークマラソンではやっぱり本校のドベを走りました。偶然、迎えのお母さんの車と信号待ちで並び、お母さんに言いました。「この子はきっと強くなりますよ」何故か保証もなかったのですが彼の1回も休まない練習態度を見てたからでしょうか、とっさに出てしまいました。
それから2年生になった彼は、記録はめきめき上がり始め、2年で駅伝選手になり管内・西尾張区間賞をとりました。何周も抜かれて悔しい思いをしていたペース走では常にトップを走るまでになっていました。3年になり長距離の主将、さらに、彼は高校にも認められ高校生ランナーの道を選び、高校でもエースとなって県5位に貢献していました。
途中で夢を投げ出していたならT君の将来も大きく変わっていたでしょう。継続は力なり。悔しさがあれば頑張れる。夢があればもっと頑張れる!宮田中のグランドに立ち真っ先に浮かんだのがT君の悔しそうに走る姿でした。
写真は宮田中学校陸上部の子達です。