朝礼より 「目のない雪だるま」
- 公開日
- 2012/02/20
- 更新日
- 2012/02/21
校長メッセージ
読書週間でできなかった朝礼を体育館で久しぶりに行いました。校長より以下の話がありました。
さて、今日は雪だるまの話を読んでみたいと思います。題は「目のない雪だるま」です。寒い日が続き、この江南の地にも大雪が降りました。藤里小学校のグランドも真っ白です。子ども達は大喜びで、グランドで雪だるまや雪合戦をして楽しく遊んでいます。友達と力を合わせ作った雪だるまがグランドに一杯できました。
「雪だるま君グランドに誕生おめでとう!」
雪だるま:「ありがとう。でもね、目も口もないんだよ。」
「仕方がないよ、炭もなく、枝で作ろうと考える子もいなかったんだもの。」
雪だるま:「うん、それにぼくを見て!雪だるまというより、ドロだるまでしょ?」
「そんなこと言うなよ、みんなが協力し一生懸命作ったんだよ。」
雪だるま:「そうか、では頑張ってここでみんなの活躍見ているね。」
【そして、みんなが帰った放課後・・・。】
「あれ、雪だるま君、どうしたの?誰にやられたの?」
雪だるま:「仕方がないよ、ぼくは汚い雪だるまだし、目もないし、口もないし」
「そんなことないよ、君にはみんなの想いがつまっているんだよ」
雪だるま「短い間だったけど楽しかったよ」
「ごめんね!こんな風にしてしまって。許してやってね。悪気はなかったんだと思うよ。ただ、心が荒れている子いたんだね。」
雪だるま「心が荒れているってどんなこと?」
「例えば、人にうざいとか、死ねと言う子。例えば、掃除をしない子。例えばヘルメットかぶらない子。ピアスや茶パツも入るかな。例えばトイレでスリッパのままで入る子。そして、雪だるまを壊してしまう子」
雪だるま「そうなんだ・・・。」
「でも、許してやってね。次の時は、みんなで溶けるまで大切に見守ってあげるからね。藤里小学校には心が荒れている子が一人もいないようにするからね。」
おしまい。