学校日記

朝礼より 「悔しさがあれば頑張れる、夢があればもっと頑張れる」

公開日
2012/02/27
更新日
2012/02/27

校長メッセージ

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宮田中学校の陸上部の顧問をしている時、とてつもなく足の遅い部員が入部しました。体も小さく、ひょろとした感じの彼はT君としましょう。T君は長距離に頑張るわけですが、集団で20周、朝、徐々にスピードをあげていくペース走では、途中で集団に抜かれ、さらにまた、途中で集団に抜かれ、みんながゴールしても2周以上の開きがあるのです。集団に抜かれるときのT君の気持ちはどんな気持ちだったでしょう。きっと悲しくて、悔しさで一杯だった思います。それでも彼は1回も練習を休みませんでした。

春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が過ぎ、それでも1周から2周の差はありました。1月の一宮タワーパークマラソンではやっぱり本校のドベを走りました。偶然、迎えのお母さんの車と信号待ちで並び、お母さんに言いました。「この子はきっと強くなりますよ」何故か保証もなかったのですが彼の1回も休まない練習態度を見てたからでしょうか、とっさに出てしまいました。

それから2年生になった彼は、集団から離れないようになりました。さらに日が流れ、気が付くと、離れると言うより、トップ集団を走るまでになっていました。記録はめきめき上がり始め、2年で駅伝選手になり江南市民駅伝では区間賞をとりました。3年になり長距離の主将、さらに、彼は高校にも認められ高校生ランナーの道を選び、高校でもエースとなって県5位に貢献していました。

途中で夢を投げ出していたならT君の将来も大きく変わっていたでしょう。

「悔しさがあれば頑張れる。夢があればもっと頑張れる!」彼を支えたのは悔しさと夢ではなかったでしょうか。