内村航平選手、おめでとうございます！

団体戦ではまさかのミスを連発してしまいました。１種目目の鉄棒では内村は最後の離れ技・コールマンでバーをつかめずに落下してしまい、３種目目のあん馬でも力なくマットに落ちてしまいました。この時、プレッシャーの中で必死に戦う内村選手に「あ〜もうだめだ〜」と思った人は多かったはずです。優勝して当たり前と言われていた内村選手、胸の中は誰にも分かりはしません。

個人戦は団体戦で騒動の原因となったあん馬からスタートでした。途中、やや不安定なシーンがあったものの、着地も決めて勢いにのります。以降の演技では波に乗り、比較的高得点の出やすい跳馬で高得点をマークし、終わってみれば全種目１５点以上の高得点で２位に1大差をつけて金メダルを獲得しました。

競技後のインタビューでは
「表彰台に上った時は本当に夢かと思った。やっとここまで来たなという思いと、いろいろな思いがこみあげてきた。親には一番、感謝の気持ちがこみあげている。ありがとうという思いでガッツポーズした」と答えています。

この試合で私は強さの格好良さを学びました。あのプレッシャーの中でもう一度よみがえってきた内村選手の強さはやはり興奮するものであり、かっこ良かったです。日本中が彼にかけたプレッシャーは計り知れないものがあったと思います。それを押しのけての優勝！ありがとうの言葉が思わず出ます。
お母さん思いの優しさが、金メダルをさらに光らせていました。