学校日記

ハンディをもった方が話してくれた「ほしいのは同情でなく対等である」 【ピストリウス選手のオリンピック参加について】

公開日
2012/08/07
更新日
2012/08/07

そのほか

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義足ランナーとして初めて五輪出場を果たしたピストリウス選手(南アフリカ)は男子400メートル準決勝で2組8着に終わり、決勝進出はなりませんでした。「準決勝で走るのが目標だったから悔いはない。支えてくれたすべての人に感謝したい」とコメントしていました。

ピストリウス選手はうまれながらの身体障害により、生後11ヶ月時、両足の膝から下を切断しました。悲しい人生がスタートしました。それでも持ち前の、明るさと負けん気で何事にもチャレンジしていった彼です。特に運動が大好きで義足を使って多くのスポーツにチャレンジしていくのです。

そして陸上競技において、みるみるうちに頭角を現すのです。ところが、炭素繊維製の競技用義肢を使用してのレースに待ったがかかってしまうのです。「健常者より良いタイムが出るのは当然ではないか」と言われたのが主な理由です。しかし、2008年スポーツ仲裁裁判所はIAAFの判断を覆し、ピストリウスが健常者のレースに出場することを認める裁定を下しました。

北京オリンピックでは五輪参加標準記録を突破できず出場を逃しました。しかし、北京パラリンピックにて100m、200m、400mに出場、金メダル三冠を達成しました。そして、今回見事に参加標準記録を突破しロンドンオリンピックに参加してきました。

義足で走ることに多くの賛否意見がありますが、障害者の方と話し思い出に残っていることがあります。「ほしいのは同情でなく対等である」これは、布袋中学校勤務時代に福祉体験学習で招いた講師の方から聞いた言葉です。

心からピストリウス選手に拍手を贈りたいと思います。みなさんには賛同していただけるでしょうか。