学校日記

よっちょれの歴史から服装を考える・・・。なるほど・・・。

公開日
2012/09/21
更新日
2012/09/21

校長メッセージ

4年生担当者がよっちょれの服装について校長室に来ました。聞けばよっちょれのはっぴ服で帯を締めるかどうかの質問でした。そこで調べてみました。

このよっちょれは「よさこい節」と「ソーラン節」の融合と考えてください。あるチームがよさこい祭りに参加する事になり、軽快に曲をアレンジしたのが「よっちょれ」なんです。(調べました!)と、なると「ソーラン」が学校に取り入れられるようになった歴史から調べなくてはいけません。

さて、1983年当時、北海道稚内南中学校は大変荒れた学校でした。そこで、教師が荒れからの脱出と文化祭の取り組みとしてソーラン節を踊ることを提案しました。ただ、心配な生徒がソーラン節をそのまま踊るのには抵抗があり、曲を変えて、力強いテンポの曲にし、南中ソーランとして確立しました。服装もその生徒達が着られるように超ど派手にしました。ここまでが、教育関係者で話題になることですが、調べてみました。

でもこれは事実と違う話でした。これは映画の話が先行してしまっただけですね。映画「稚内発 学び座 ソーランの歌が聞こえる」からみんながこの中学校がソーランによって立ち上がった学校とイメージしているようですが、実際はもう落ちついた時期に入って創り上げたそうです。

そこで本題ですが、当時の服装はTシャツにジーンズだったと稚内南中学校のHPに載っています。それから、この地方の長バンテン(写真)に変えたそうです。(稚内南中の教頭先生に聞きました!)前を締めなかったのは踊りやすいからだそうです。

その後は全国中にこの踊りが広がり、その服装についても問い合わせがかなりあったそうです。しかし、やがては学校と関係ない商業ベースにのって、派手なもの、派手なものへと移行し、長(た)けは長くなり、教育現場ではこれが主流と言われ、さらには、これしか販売していないと言われれば、これを採用せざるをえなかったと思うのです。ただの「はっぴ」で良かったんです。ところが、この格好、族仕様としても採用というか、人気が出てくるわけです。歴史がわかっていたなら、学校は長バンテンやはっぴで終わったと思うのですが・・・。

さてさて、本校は歴史を知った上で、長けも十分短いですので問題にしなくても良いですし、前を締めるかはどうかは、学年に任せたいと思います。不良ポィ子もいませんし、そこにこだわりをもつ子もいませんから。