中学校勤務の時、その頃はまだ土曜日も授業がありました。昼は子ども達は弁当だったり、家へ帰り食べてきたりしたものでした。

ある時、給食をあまりにも良く食べるものですから、どのくらい食べられるかという話になりました。
「先生！１３００グラムに挑戦させて！」
と、子ども達が言ってきました。そこで、学年で募集したところ、５人が名乗りを上げました。
当時、某カレー専門店は１３００グラムを食べればタダということで有名でした。土曜日の昼に先生も含め、９人ぐらいで行きました。店の前でまず、腕立て伏せ、腹筋で腹を減らし、いざ出陣です。

驚きました！１３００グラムがあんなにあるとは想像しませんでした。

『こんなに食べられるのか・・・』

そんな心配をよそに開始の合図がなりました。一緒についていった先生はなんと１５００グラムとさらにエビフライ２匹をトッピングしていました。（げ〜）

最初は快調に食べていくのですが、途中でピタッと止まりました。でもここからが勝負なんです。一人が途中でぽこっと固まりを戻しました。そしてまた食べ始めましたが、そこで「失格」と宣言を受けました。残るは４人です。そして根性でその内２人が食べました。１５００グラムとエビフライを頼んだあの先生はとっくに食べ終え、シーシーとつまようじをなめていました。（恐るべし〜）
そして、食べた人は記念撮影が待っていました。その先生は「横顔でお願いします」と言い、横から撮っていただきました。なんと。この先生の写真はどのカレーチェーン店にもはってあったのです。恥ずかしいから横顔でごまかしたのですね。

お米騒動の時代（米不足の年があったのです）を迎え、そこでこの１３００グラムのシステムもなくなりました。時代は昭和５９年、校内暴力の吹き荒れが、学校によっては沈静化していく時代でした。