学校日記

5月21日(月) 朝礼の話 〜5年生の授業で見つけた学び名人〜

公開日
2007/05/21
更新日
2007/05/21

校長メッセージ

 この間、5年生の国語の授業をみんなの先生で参観しました。
 その時、みなさんがいろいろとがんばっていることを見つけました。

 その一つめは、国語の教科書につけている○印のことです。
 『動物の体』という文章が教科書に出てくるのですが、その題名の横に、鉛筆で○印が10個書かれていた。
 それは何か?
 何回読んだかの記録だったのです。
 教科書の文章を1回読むと、○印を塗りつぶして●にするのです。
 『動物の体』という勉強が始まってまだ2回目だというのに、みんな●が8個ぐらいになっていました。
 多い子は●が15個ぐらい。

 ことわざに、「読書百ぺん意自ずから通ず」というのがあります。
 はじめはよくわからない内容でも、百回ぐらい読めば自然にわかってくる、という意味ですね。
 ここで百ぺんといっているのは、必ずしも100のことではなく、たくさんという意味です。
 国語の教科書を理解するにも、こうして何回も何回も繰り返して読むことが大事です。
 4月にみなさんに、「学び名人になろう」という話をしましたね。
 ○印をつけてそれを塗ってゆきながら、何度も何度も読んでいる人は、<学び名人>だと思いました。

 二つめは、次のようなことです。
 Aくんは授業中にこのように言っていました。
 「ぼくは、1と2だと思っていたけれど、○くんの考えを聞いて、1に考えを変えました。その理由は・・・・・」
 Aくんは、自分の考えをちゃんと持っていた。
 そして、友達の考えをよく聴いていた。 
 その結果、自分の考えを深め、考えを変えていった。
 その理由もちゃんと説明してみんなに伝えていた。
 これは、やはり<学び名人>の 姿だと思いました。

 今日は5年生の教室で見つけた<学び名人>の話をしましたが、これからもみなさんの中から<学び名人>を見つけて、紹介してゆきたいと思います。
     (校長 長瀬好文)