警察官になった彼
- 公開日
- 2013/01/18
- 更新日
- 2013/01/18
校長メッセージ
今、キャリア教育と言って、どんな仕事があるのか、将来の自分はどんな仕事に向いているのか、そのためにはどんな進路があるのだろうか。また、自分の優れたところ、または人並みにできるところはどんな面だろうか、このように将来と自分を照らし合わせる中で、自分を知るという面も強く含んでいるのがキャリア教育です。
さて、宮田中学校時代にものすごいスポーツのできる男の子が入学してきました。この藤里小の出身です。彼は小学校の陸上記録の一つの種目を塗りかえました。その記録が破られるまで何十年とかかるような記録でした。1年時に担任をしましたが、知れば知るほど彼の能力に驚かされました。中学1年時に全国ジュニアオリンピック三種競技に出場し、サッカー部でしたが、いきなり夕焼けの国立競技場砂場で5m98を跳びました。砲丸も10mくらいで100mも上位で確か12秒0ぐらいだと思います。中学1年でこの記録は怪物でした。そして総合8位を収めました。全国で8位なんてとても簡単には取れません。試合での彼は動揺したり、緊張したりするようなしぐさは決して見せなかったです。いつも冷静で、闘争心をしまい込んでいるような彼でした。
学校生活では彼の生活はまったく心配なく、一度も生活で注意したことはありませんでした。掃除なども率先してやってくれました。正義感も強く、友達の信頼も厚いものがありました。真からのスポーツマンと言っても過言ではなかったです。
公立の普通科高校への進学までは知っていましたが、それから何年後かに彼が警察官になったことを知りました。彼ならまさしく適任だと思いました。いつも穏やかで、人に優しく、運動能力は抜群で現場では重宝されているのではないでしょうか。お母さんもきっと誇らしく息子さんのことを思ってみえるでしょうね。
自分を知る・・・。彼は、自分を良く知っていたのではないでしょうか。