おかあさんはいつごろから使われ始めた言葉?
- 公開日
- 2017/04/05
- 更新日
- 2017/04/05
そのほか
「おかあさん」の語源は平安時代。身分の高い人の奥さんのことを呼んだ「おかたさま」にある。
高貴な人の奥方の住む部屋は、寝殿造りの建物の北の方角と決まっていた。そのため、「北の方」と呼ばれていたのが、「方」だけをとって、「おかたさま」という敬称になったのだ。それが、時代を経て「おかあさん」に変わってきたのである。
しかし、「おかあさん」が広く使われるようになったのは、明治時代の後半以降のことである。明治36年発行の『尋常小学校読本』で、「オカアサン、オハヨウゴザイマス」、「オカアサン、オヤスミナサイ」と教え始めてからである。
江戸時代までは、一般に武士は「おかかさま」、町人は「おっかさん」「おっかあ」と呼んでいた。