始球式で必ず空振りする由来?
- 公開日
- 2017/04/06
- 更新日
- 2017/04/06
そのほか
野球の始球式ではね打席に立った選手は空振りすることになっている。少年野球の子どもでも知っている球界の常識だが、日本でこの”儀式”のきっかけを作ったのは、早稲田大学の創始者である大隈重信だった。
日本初の始球式が行われたのは、明治41年11月22日、早稲田大学の野球部が、アメリカ大リーグの選抜チームを迎えての第一戦のことである。
始球式のマウンドに立った70歳の大隈重信は、「この球を向こうへ投げれば、よいのか。では、投げるぞ。」といって、下手からボールを転がした。
そして、その球は一塁側へとそれていった。それでも打者に立っていた早稲田大学の先頭打者、山脇正治選手は空振りをした。
つまり、大隈総長に敬意を表して、わざと空振りをしたのである。