「いただきます」は、誰に向かって言う言葉?
- 公開日
- 2017/04/07
- 更新日
- 2017/04/07
そのほか
「いただきます」は本来、両親など特定の人間に向かって言う言葉ではない。もともとは、神への感謝を表す言葉だったのである。
その昔、台所には荒神様という火之神がまつられていた。この神様のおかげで、安全に火を使い、食事ができると信じられていたのである。
食事作法が厳しかったのも、妊婦が台所へ入ることをけがれるからと嫌ったのも、この荒神様をうやまう心からだった。
だから、台所で作った食事を食べるとき、荒神様への感謝を込めて、「いただきます」と言うようになったのだ。もちろん、食後に「ごちそうさま」と言うのも、荒神様に向かって言う言葉である。