なぜ、花見にお酒はつきものか?
- 公開日
- 2017/04/08
- 更新日
- 2017/04/08
そのほか
「花より団子」というより、実際は、「花よりお酒」が本当のところ!
最近では、カラオケなども花見の席に登場し、桜の花は、飲むための大義名分にすぎなくなっているが、その昔、花見でお酒を飲むことにはもっと神聖な意味があった。
古来、日本人にとっての桜は、大自然の生命が形になったものだった。
平安時代中期、九分咲きの八重桜のつぼみを塩と梅酢で漬けたものを食べる習慣があったが、これは、自然の精気を体内に採り入れようとすることが目的だったとされる。
花見で、お酒を飲むのもこれと同じ意味。つまり、花弁わ杯に浮かべて一気に飲み干し、自然と一体になろうというこころみなのである。
それがいつしか、日頃のストレスの発散場所になったのは、日本人に自然を畏敬する気持ちがなくなったから?