時代劇は、なぜ京都で?
- 公開日
- 2017/04/15
- 更新日
- 2017/04/15
そのほか
時代劇の撮影所といえば、京都の太秦(うずまさ)にある東映の撮影所が知られている。現在、テレビ時代劇の大半は、この撮影所で撮影されているというが、これは昔から京都に撮影所があったというだけでなく、今となっては、もっともな理由があるからだ。
それは、ロケ地の問題る時代劇では、道路が舗装されていてはダメだし、街道の向こうに高層ビルや高圧線の鉄塔が見えてもダメである。こうした条件を満たすところは、東京にはほとんどない。
その結果、京都は、開発が進んでいるとはいえ、東京ほどではない。市街から西に行けば、竹林もあるし、海のシーンがほしければ、近くに若狭湾や琵琶湖がある。こうした水辺には、利根川の河原に見立てる葦の茂ったところもあるからだ。