ガリバーにはモデルがいた!
- 公開日
- 2017/05/01
- 更新日
- 2017/05/01
そのほか
『ガリバー旅行記』が発表されたのは、1726年のことである。日本では江戸中期で、もちろん鎖国時代の話である。
ところが、この『ガリバー旅行記』には、小人国、巨人国などの架空の国に混じって、ガリバーが立ち寄った先として「日本」が登場する。「エド」「ナンガサキ」「フミエ」など、日本に関係する記述はかなり詳しい。
これは、鎖国以前の時代に日本を訪れた西欧人の記録を作者のスウィフトがよく読んでいたためである。
なかでも、三浦按針という日本名でも知られる英国人ウィリアム・アダムスの話を、スウィフトはよく知っていたという。もともとは冒険的な船乗りであった三浦按針のことをガリバー自身のモデルと考える研究者もいるくらいだ。