日本人にクリーニング屋さんが多い理由
- 公開日
- 2017/05/04
- 更新日
- 2017/05/04
そのほか
世界中に広がる華僑社会。中国人が世界に雄飛できる理由は、中華料理店を開けば何とか食べていけるからである。
一方、日本人の場合は、残念ながら日本料理は中華料理ほどポピュラーな料理ではない。現代はともかく、昔は日本料理店を開いたところで、客の集まる国はほとんどなかった。
そこで、外国に移民した日本人たちが活路を見いだしたのが、クリーニング店だった。南米のアルゼンチンなど、実に日系人の40%がクリーニング店を営んでいた。
なぜ、これほどまでにクリーニング店が多いのか。その理由は、実に簡単である。なにしろクリーニング店はアイロン1つあればどこでもできる商売。元手もなく、着の身着のまま、日本を飛び出した日本人たちにとって、日銭を稼ぐのにもっとも手軽な商売だったのだ。