学校日記

鶴の一声

公開日
2017/05/19
更新日
2017/05/19

そのほか

 鶴はめったに鳴くことはないが、いったん鳴くと、その鳴き声は迫力満点。長い首をいっぱいに伸ばし、天を仰ぐようにして「キョロー」と大きな声を張り上げる。その鳴き声には、一瞬まわりを静まりかえらせるほどの迫力がある。
 鶴をはじめ、鳥は鳴管という器官から鳴き声を発するが、鶴は鳴管を動かす筋肉が他の鳥より発達している。しかも、首が長いぶん、気管が長い。長い気管で増幅された鳴き声がまわり一帯に響き渡るのである。この大きな音が出る原理は管楽器と同じである。この鶴の声から、一言で余人を黙らせ、従わせてしまうような発言を「鶴の一声」と呼ぶようになった。