学校日記

福神漬けを作った人と広めた人

公開日
2017/06/07
更新日
2017/06/07

そのほか

 福神漬けの歴史は意外い新しく、江戸時代になかったもので、明治19年、東京の漬物店、酒悦の主人・野田清左衛門によって作られたものだ。大根、ナス、カブラ、ナタマメ、シイタケ、ウド、シソの7種類の野菜を素材としたため、縁起のいい七福神にあやかってこう命名された。
 全国的に普及するのは、日清戦争の際、軍用の食糧に採用されて以降のことである。戦場で配給され、味を覚えた兵隊たちが、故郷に味を伝えて、日本中に普及することになった。
 その福神漬けをカレーライスに添えたのは、日本郵船の一等食堂が元祖で、昭和初期のことである。これを参考にして、銀座の資生堂パーラーが採用し、カレーと福神漬けの組み合わせが全国に広まっていった。