2025.9.11 書いていますか?
- 公開日
- 2025/09/11
- 更新日
- 2025/09/10
校長室より
昨日は、「定期テストまであと2週間」と題し、テスト対策や心構え等について触れましたが、今日は、見出しのように「書くこと」の大切さについて触れたいと思います。
様々な研究機関が、「書くこと」の効能や有効性を説いています。
というのも、メモを取らずに写真を撮ったり、書かずにタイピングをしたりと、ICT機器が、これまでの「手書き」に変わる役割を果たす場面が増えてきたことから、「はたして、ICT機器の活用は記憶することに有効なのかどうか」という研究が様々な角度から行われているのです。
例えば、ノルウェー科学技術大学からは「手書き組」と「キーボード組」で単語記憶を比較した際、手書きの方が優れていたということや、その際、脳の様々な部位が連動しながら活発に動いていたという研究結果があります。
また、アメリカのミュラーとオッペンハイマーの研究からは「手書き組」と「キーボード組」で講演のメモを取らせた後、関連する質問をしたところ、手書き組の正解が多かった、という研究結果があります。
手指が脳と直結しており刺激を与えることや、「聞く、メモを取る」という作業が、脳の複合的な動きを促し、記憶に深く結びついていることなどが、分析としてあげられています。
このことは、教科書を見て覚えるという作業をしたとしても、後に「書く」という作業を加えることで、記憶に残る率が高まるということにもつながります。英単語を指でなぞるのではなく、「ペンで書く」ことで記憶が高まるというものです。
今や、タイピングやフリック入力に慣れてしまっている私たちは、「書く」という作業は随分とエネルギーがいる作業であることを感じるようになりました。しかし、そこは、やはりエネルギーを使っているからこそ、記憶に留まりやすいようです。
ということで、テスト勉強は、「書く」ことで、記憶を定着させることを大切にするといいみたいですよ^^