学校日記

2025.10.24 天高く馬肥ゆる秋

公開日
2025/10/24
更新日
2025/10/22

校長室より

古中生の皆さんは、見出しの「天高く馬肥ゆる秋」という言葉を知っているでしょうか。

気候がよい秋の季節は、馬が肥える(太る)ほど草を食べることから、「秋は、自然が豊かで、実りが多い季節」という意味で使われる言葉です。


しかし、もともとは中国の故事で、中国北部にいた、騎馬民族の「匈奴(きょうど:紀元前3~1世紀頃の内モンゴルにいた遊牧民の部族連合体)」が攻めてくる季節は、「馬が肥え、戦の準備が整う秋」だったことから、「敵の襲来に警戒せよ」という、軍事的緊張感を表す言葉だったようです。


そんな言葉でしたが、後に日本に「漢籍(漢文の書物)」が伝わると、日本には、「秋=実りの季節」という自然観があったため、豊穣(穀物の実り豊かな様子)や、風景美を表す言葉として解釈されたと考えられています。


したがって、「秋は、自然が豊かで、実りが多い季節」という意味は、日本で生まれたと解釈されています。


さて、そんな「天高く馬肥ゆる秋」ですが、そんな実りが多い季節も、これまで蒔いてきた種が実を結ぶことで豊かな季節となっています。


皆さんも、春から半年経った今、どのような実を結びつつあるでしょうか。

きっと、体育祭を経て、合唱発表会を迎えようとしている今、団結力も高まり、個々のパフォーマンスも高まりつつあることと思います。

そんなポジティブな状態をさらに伸ばす、そんな季節になることを願っています。


あと2週間もすると、暦の上では「立冬」を迎え、晩秋になります。

ぜひ、この時期の高く澄み渡る秋の空のように、心を晴れやかに、ワンランク上の古中生を目指し、これからもがんばっていきましょう^^