学校日記

2025.12.17 映画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」

公開日
2025/12/17
更新日
2025/12/17

校長室より

2016年から2021年まで「ヤングアニマルコミックス」で連載されていた、マンガ「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」。

太平洋戦争末期の激戦が繰り広げられたペリリュー島を舞台にした作品は、2017年に、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞するなど、話題作の一つです。


そんなマンガが、この度、映画化され、現在劇場公開されています。先週末に観に行くと、場内は8割くらいの人で埋まっており、鑑賞者層も、幅広い年齢層で、「PG12指定」となっていることから、家族で訪れている小中学生が何人もいたのが印象的でした。


あらすじは次の通りです(公式ホームページより一部抜粋)



太平洋戦争末期の昭和19年、南国の美しい島・ペリリュー島。そこに、21歳の日本兵・田丸はいた。漫画家志望の田丸は、その才を買われ、特別な任務を命じられる。それは亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」という仕事だった。9月15日、米軍におけるペリリュー等攻撃が始まる。襲いかかるのは4万人以上の米軍の精鋭たち。対する日本軍は1万人。繰り返される砲爆撃に鳴りやまない銃声、脳裏にこびりついて離れない兵士たちの悲痛な叫び。隣にいた仲間が一瞬でなくなり、いつ死ぬかわからない極限状況の中で耐えがたい飢えや渇き、伝染病にも襲われる。日本軍は次第に追い詰められ、玉砕すらも禁じられ、苦し紛れの時間稼ぎで満身創痍のまま持久戦を強いられていく-。



アニメは、親しみやすい三頭身のキャラクターとなっており、見やすい映像となっています。しかし、戦争の厳しさや悲惨さは十分に伝わってくる内容で、「二度とおこしてはならない」と思わされる作品です。


史実では、ペリリュー等に派遣された1万人の日本兵のうち、生き残っていた34人が、戦争終了後も、アメリカ軍の食糧貯蔵庫を襲撃し3年分の食糧を確保しながら、2年間、島内の洞窟で生きながらえます。しかし、1947年4月22日に投降し、34人が無事、帰国を果たしています。


映画は、一人一人の登場人物をフィクションで描きつつも、各地であった太平洋戦争の史実がベースになっており、見応えがあります。

興味関心がある人は、家族でご覧になってはいかがでしょうか^^


映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』公式サイト