2026.7.15 学校外での学習時間は11年間で約2割減少
- 公開日
- 2026/07/15
- 更新日
- 2026/07/14
校長室より
株式会社ベネッセコーポレーションの社内シンクタンクであるベネッセ教育総合研究所と東京大学社会科学研究所は、同一の親子を対象に、2015年以降、継続的な追跡調査を実施し、子どもの学びの変化を明らかにしています。その最新の調査結果が、6月30日にプレスリリースされました。
調査によると、この11年間で「学校外での学習時間」(宿題+宿題以外の家庭学習+学習塾の合計)が約2割減少していることが分かりました。2025年の中学生の値は、2017年の小4~6生の値と同じになるほどの減少傾向です。
また、「宿題以外の学習をしない子ども」の割合は、11年前と比べて、小学4~6年生では10.8ポイント、中学生では12.0ポイント増加しており、特に成績下位層でその傾向が顕著であることから、上位層との学習時間の差が拡大していることも示されています。
プレスリリースでは、次のようにまとめられています(以下、引用)。
・この11年で、学ぶことへの意欲を表す「勉強が好き」という子どもが減少し、「何のために勉強しているのかわからない」といった、学ぶ目的を見いだせない悩みを抱える子どもが増加していることから、学習に対する肯定的な意識や意味づけが弱まっている可能性が示唆される。
・家庭学習0分層の子どもには、学ぶ意欲や目的意識が低い傾向がみられ、学習の自己調整を行っていない割合も高くなっている。
現在、多くの学校では、宿題は減少傾向にあると感じています。その背景には、成績にかかわらず一律に同じ内容の宿題に取り組ませるのではなく、一人一人が自分に合った内容を選び、自ら学習を進めていく方向へと見直しが進められていることがあると考えられます。
一方で、「勉強が好き」と答える小学生がこの11年間で大きく減少し、「何のために勉強しているのかわからない」と感じる小学生の増加率は、中学生や高校生よりも高い傾向にあります。このような状況を踏まえると、「学校外での学習時間」が減少していることにも、一定の関連があるのかもしれません。
「なぜ勉強するのか」という問いに、「これだ!」という正解はありません。しかし、身近な大人が、それぞれの考えや経験をもとに、その意味や価値を子どもたちへ伝えていくことは、とても大切なことだと思います。
これからの日本や世界を支えていく子どもたちには、ぜひ「学ぶ意欲」と「課題を解決する姿勢」を育んでいってほしいと願っています。ぜひ、古中生の皆さんも、がんばってほしいと思います^^
(※ グラフは、「「子どもの生活と学びに関する親子調査2025」結果」をもとに作成しています)


