2024.6.10 コロナ禍による身体的健康の影響
- 公開日
- 2024/06/10
- 更新日
- 2024/06/10
校長室より
今日は、少しネガティブな情報を一つ。
「国立成育医療研究センター」の研究によると、コロナ禍前(2019年)と、コロナ禍(2020年〜2022年)の子どもの身体的健康に影響があったとことが明らかになったとのことです。
これは、2015年度〜2022年度に卒業した小学1年生から中学3年生までの約40万人分の「学校健診情報」を用いて、2019年度と、2020年度〜2022年度のデータを比較したものです。
主なポイント(抜粋)は以下の通り。
●「小児の肥満」は、増加が見られる。2022年には0.42%増加(男子は0.49%増加、女子は0.36%増加)。
●一方、「小児のやせ」は、3年目(2022年)に0.28%増加(男子は0.21%増加、女子は0.34%増加)。
●「視力低下」は、2年間(2020年、2021年)男女ともに増加。男子のみ、2022年も、1.9%増加。
コロナ禍では、子どもたちの教育環境や、社会環境が大きく変化しました。それにより、屋外活動の減少、スクリーンタイムの増加、食生活の変化が表れ、こうした結果につながったと考えられます。
現在、アフターコロナとなり、徐々に、様々なことが、コロナ禍前の形に戻りつつありますが、一度、ネガティブな方向に流れてしまった「食生活」や「スクリーンタイム」をポジティブな方向に戻すには、相当のエネルギーが必要なように思います。成人になってからの健康にも影響を及ぼす恐れもあるかもしれません。
もし、心当たりのある古中生がいたら、意識的にポジティブな生活環境にシフトできるといいですね。まだまだ人生は長いですよ。
(詳細を知りたい方は、以下のサイトをクリックしてください↓)
■新型コロナウイルスのパンデミックが小児の身体的健康に影響 〜学校健診データの分析から、肥満・やせ・視力低下は増加傾向〜(国立成育医療研究センター)