学校日記

2024.7.16 雨のオノマトペ

公開日
2024/07/16
更新日
2024/07/16

校長室より

雨の日が続いています。しかし、「今週末までには梅雨明けが宣言されるのではないか」とテレビの天気予報で伝えていました。じめじめした天気も、あと少しのようです。
そんな天気が続いていますが、今日は、雨を表す表現である「雨のオノマトペ」についてネタを一つ…。

雨を表すオノマトペには「ぽつぽつ」「ぱらぱら」「しとしと」「ざあざあ」など、様々なものがありますが、実は、雨の量や勢いを表すのに、「法則」があるのです。

雨の降り方を表す言葉の一部を、激しくなる順に並べると、以下の通りになります。



「しとしと」
「しょぼしょぼ」
「ぽつぽつ」
「ぱらぱら」
「びちょびちょ」
「ばらばら」
「ざあざあ」
「ざんざん」
「どしゃどしゃ」



よく見ると、頭に「濁音」(ば行、ざ行、だ行)の文字がつくと激しく、続いて、「半濁音」(ぱ行)の文字がつき、濁音も半濁音もつかない子音の順になっています。
このことをもとに、それぞれの子音のアルファベットを並べると、激しくなる順は、「S」<「P」<「B」<「Z」<「D」となることがわかります。これが「法則」なんですね。

このほかにも、雨の一粒一粒を表すオノマトペや、雨垂れが落ちる音、水が跳ねる音、雨に濡れる音など、雨にまつわるオノマトペは、かなりの数があります。

外国人が、こうした表現を知り「美しい」と感じつつも「難しい」と思うのだそうですが、私たち日本人も同様かもしれません。こうした機会に、そんな奥深い日本語について、考えてみるのもいいかもしれませんね。