2024.8.31 台風接近のたびに思うこと
- 公開日
- 2024/08/31
- 更新日
- 2024/08/31
校長室より
先週末の天気予報では、「27日(火)にこの付近に上陸する可能性があります」と言っていた、台風10号。ここまでノロノロするとは思ってもみませんでした。まさか、始業式の開催を心配する状況になるとは…。
その台風10号ですが、「間もなく、熱帯低気圧に変わりそう」ということで、少しホッとしているところです。
さて、そんな台風接近の度に思うことがあります。
暴風警報が発表されると、学校は、安全面を考慮し、臨時休業になります。これまで、小学校からそうした経験を何回かしているので、その都度、「残念、学校が休みになってしまった」「疲れていたから、休みになってよかったな」「今日は、家で遊べるぞ!」などなど様々な思いがあったと思います。中には、臨時休業になってほしいばかりに、「暴風警報になれ!」なんてことを思ったこともあるかもしれません。しかし、中学校になったら、少し想像力を働かせてほしいと思うのです。
もし暴風警報になり、学校が臨時休業になったら、どうなるでしょうか。
・食材の仕入れを調整する給食センター
・週に1時間あるかないかの教科の授業の進度
・平日に働く家庭にいる小学生以下の家庭での過ごし方
など、身近なところに現実的な問題がいくつか生じます。
そして、全国に目を向けると、今回の台風10号に関連する災害で、死者やケガをした人があります。また、ケガをしないまでも、建物が壊れたり、車が壊れたりする件数はかなりの数のようです。さらに、鉄道や空路も閉ざされ、移動に大きな支障をきたしています。
実際、2000年9月には、この地域も大きな水害が発生し、庄内川が流れる名古屋市周辺の学校の1階部分が浸水するなど、大変な被害をもたらした「東海豪雨」が発生しています。
安易な「自分さえよければ」という考えから「暴風警報になれ!」と願うのは、適切ではないということです。台風は多大な影響を与えるということを想像し、被害が最小限にとどまることを願い、防災の備えをすることができるとよいでしょう。古中生には、そんな姿勢であることを期待しています。
■東海豪雨 - Wikipedia