2024.10.13 ノーベル平和賞
- 公開日
- 2024/10/13
- 更新日
- 2024/10/13
校長室より
一昨日、ノーベル平和賞に「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」に授与されると、発表がありました。被爆の事実を世の中に訴え続け、核廃絶に向けた長年にわたる運動が認められたものです。
世界で唯一、核爆弾を投下された国として、「二度とあってはならない」ことを訴え続けてきた評価されたことは、同じ国に生きるものとして、誇らしいことです。
昨日(10月12日)の中日新聞のコラム「中日春秋」には、以下のように綴られていました。ここに引用・掲載します。
(前略)▼嗚咽(おえつ)をこらえながら語ってきたことが評価された。広島や長崎の惨禍を繰り返すなと訴えてきた被団協にノーベル平和賞が贈られる▼2016年にオバマ米大統領が現職大統領として初めて広島を訪れたが、核軍縮は進まない。ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の核開発もあり、また使われるかもしれないという心配は胸をよぎる。このままでいいのかと世界に問うための賞の授与だろう▼自民党総裁選で非核三原則「持たず、つくらず、持ち込ませず」のうち「持ち込ませず」の見直しを高市早苗氏が唱え、現首相の石破茂氏が理解を示した際、田中さんは怒った。「国民が問題視しないのも、大多数が戦争の狂気を知らないからだ」。耳を傾けてほしい。そして沈黙しないでほしい−。狂気を知るゆえに声を振り絞ってきた人々の願いである。
後半の「オバマ大統領が現職大統領として初めて広島を訪れたが、核軍縮は進まない。」や「自民党総裁選で非核三原則『持たず、つくらず、持ち込ませず』のうち『持ち込ませず』の見直しを高市早苗氏が唱え、現首相の石破茂氏が理解を示した」のくだりは、今後の世の中を心配するところです。
そんな中、現在、被爆者は、かなりの恒例となっていることから、被爆していない次世代が語り部となり、その意思を引継ぎ、核廃絶に向けた活動に取り組む方が増えているとのこと。世界の核が無くならない限り、そんな活動が途絶えないことを願うばかりです。
個人的に、「広島平和記念資料館」「原爆ドーム」等、広島にある原爆関連施設に訪れたことがありますが、まさに言葉を失うものばかりでした。「世界中の人々に、この事実を知ってもらえれば…」と思ったものです。
まだまだ世界では、戦争・紛争が起きています。そのようなことがない、平和な日が一日も早くおとずれることを願っています。