2024.12.12 ふりかけ
- 公開日
- 2024/12/12
- 更新日
- 2024/12/12
校長室より
今日は、「ふりかけ」にまつわる話を一つ…。
「昔、給食で『ふりかけ』って出ていなかったっけ?」という会話を職員室でしていると「確かに…」という声。少し前まで、「ゆかり」「かつお」などのふりかけが付くと、米飯の残滓量が減ったものですが、今では見かけなくなりました。
ちなみに、現在の「ふりかけ市場」は、1980年代から基本的に右肩上がりの成長を示しており、2022年には538億円、2023年は572億円の見込みで、2024年は575億円に達すると予測されています。なぜ、ふりかけ市場が高まっているのでしょうか。
理由は、簡単に言うと、「物価が上がると、おかずの数が減り、それを補うために安価なふりかけを使う」という構図になるようです。しかし、現在では、値段・質も上がったふりかけが登場するなど、バリエーションも豊富になり、立派な「おかずの一員」になっています。なかなかあなどれない存在です。
そんな中、江南市の給食から姿を消したふりかけ。これは、江南市の給食が、ふりかけを付けなくても、おかずのバリエーションが豊かなため、白いご飯でおいしくいただけるという構図なようです。そんなおいしい給食を提案していただいている、栄養教諭の先生方に感謝しなければなりません。
なお、ふりかけの源流の一つに、おかずをご飯にかけた「ぶっかけ飯」があります。煮物や汁物といったおかずをご飯にかけて食べる形ですが、先日、そんな形に似た調理実習の授業を、本校1年生の家庭科で実施していました。
授業は「サスティナブル・クッキングに挑戦しよう」というもの。課題は「昆布とかつお節のソフトふりかけ作り」です。
昆布、かつお節、酢、砂糖、しょうゆで煎った、佃煮っぽさがある「ソフトふりかけ」です。出汁用に使った、昆布やかつお節が、こんな形に生まれ変わるのは、まさに「サスティナブル」な一品と言えるでしょう。
調理室からかなり離れた場所まで、甘辛い、いい香りが漂ってきて、まさに「これがあれば、3杯はいけます」的な食欲をそそる「ソフトふりかけ」が作られていました。誰もが笑顔でいただいていたのは言うまでもありません。
…ということで、今日は「ふりかけ」にまつわるお話でした^^