昨日の朝礼 校長講話より
- 公開日
- 2013/05/14
- 更新日
- 2013/05/14
朝礼
朝礼では、校長先生より、平成23年1月22日に実際にあった「高校ラグビーでは存在しない全国大会終了後の“もう一試合”」についての話がありました。
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3年前、高校ラクビーの全国大会が終わったのに、強豪7校の15人の選手が集合し、もう一試合行いました。それは、当時高校生の中でも有数なセンター、権裕人(コンユイン)選手(183cm、105キロ)のために、集まりました。
彼は、第90回全国高校ラグビーフットボール大会(平成22年12月30日閉幕)の試合中に脳しんとうを起こし、国際ラグビー機構の規定で3週間プレーができなくなりました。そのため準決勝に出られなくなり、チームは敗退しました。
そんな権選手のもとに、他校の仲間から激励のメールが届き、友情に感銘を受けた人たちが、親善試合を発案しました。そして、17歳以下日本代表などで交流がある強豪7校の15人が集合。権選手のために、彼の学校ともう一試合行いました。
権選手は「最後にプレーができて悔いは残りません。親善試合開催を告げられ、感激のあまり一生分泣きました」といいました。参加する選手は「彼が皆に愛されているからこそ実現した」と述べています。
何事もうまくいっている時には気づかないですが、困ったとき、失意の中にいるときこそ、日頃、周りの人たちとどのように接してきたかが問われます。みなさんも部活動で、いろんな学校のいろんな生徒に接すると思いますが、試合では敵ですが、きっとその中に、人としてすばらしい生徒がいると思います。逆に自分たちも、そんな目で見られるように、言葉遣いや礼儀などに気を配り、人として認められる試合や接し方に心がけてほしいものです。