学校日記

土日限定 雑学・豆知識シリーズ98

公開日
2017/03/25
更新日
2017/03/25

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【宮内庁御用達】

 食材からお菓子、漆器などの日用品、和装まで、「宮内庁御用達」の看板を上げている店は数多い。
 この制度が生まれたのは1891(明治24)年のこと。皇族の方々のために本物を提供するべくつくられた制度で、資格を取得するためには、きわめて厳格な審査がおこなわれた。
 商品の品質はもちろん、家庭環境、病歴、思想暦などを二代二等親にさかのぼって調査され、たとえば和菓子ひとつつくるにも、作業前の入浴や、消毒、禁酒、白衣着用などが義務づけられた。こうして「宮内庁御用達」は庶民が憧れる日本のトップブランドになったが、戦後、民主化がすすむなか、この制度は1954(昭和29)年に廃止されている。
 現在も、宮内庁に食材やモノを納めている業者はあり、その人たちが「宮内庁御用達」を名乗るのは、違法ではない。