頑張れ夏音さん、父さんが天国から見ているぞ!
- 公開日
- 2014/02/25
- 更新日
- 2014/02/25
校長室から
1年前、北海道で父娘が暴風雪に襲われた悲しい事件を覚えてみえますか?
北海道湧別町の父娘は漁師岡田幹男さんと長女の小学3年夏音(なつね)さんが暴風雪の中を車で出掛けて行方不明となっていました。
消息を絶ってから15時間後の午前7時すぎ、車から約300メートル離れた牧場敷地内の倉庫付近で、女児のすすり泣く声が聞こえ、消防隊員が近づくと、倉庫のシャッター前で、雪が盛り上がっているのを発見。雪を全身にかぶった岡田さんは、夏音さんを胸に抱えて、うずくまるような状態でした。倉庫のシャッターと自分との間にスペースをつくっていたようで、警察官の方は「風雪から娘をかばったのだろうか」と話されていました。
2人は病院に運ばれましたが、お父さんは死亡が確認され、夏音さんは意識があり命が助かったのです。
その後、岡田夏音さんは入院しました。現在は退院し、親族の家に身を寄せています。夏音さんの元には、事故を知った人々から励ましの手紙が全国から届いたそうです。事故から1年して夏音さんは手紙を届けてくれた人全てにお礼が書けないので、新聞社にこの手紙を送ったのです。新聞を通してお礼の言葉を伝えたかったのです。その一部をお知らせします。
『応援してくれた全国の皆様へわたしは今とても元気です。』
『昨年の3月、ふぶきでわたしはお父さんと2人、道にまよって、気がついたら病院にいました。お父さんはふぶきの中、わたしを守って亡くなったと聞いて、とても悲しく、なみだがポロポロ流れました。』
『これからは、おじさん、おばさんの言う事をよく聞き、たくさんの人達からの応援がある事をわすれず、お父さんが遠くから安心して見守ってくれるよう、人を想える大人になれるようがんばります 岡田夏音』
■小学4年生で悲しみを乗り越えて、これだけの文章が書けるとは・・・、頑張れ夏音さん!