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- 公開日
- 2014/04/08
- 更新日
- 2014/04/08
校長室から
またまた野球部の話で申し訳ありません。東猴先生と話して久々に高いレベルで教えていただける先生に会ったと思いました。
昨日、月曜日の朝、野球部を見に行ったなら部活はやっていませんでした。そして帰りの部活時、東猴先生が職員室で背広姿なもので「部活は?」と聞いてみました。「今日は思い切って休みにしました」と教えてもらいました。このレベルの監督となると本当は休みにすることはものすごく不安になるはずです。でもそれ以上に選手のモチベーションや体力を考えて、休みを選択していくのです。すごく勇気がいることなんです。これが最初に驚いたことです。
さらに、昨日の試合のことを聞いてみました。「何故、2番手に石黒君をもってこなかったのか?」と率直に聞いてみました。彼はサインミスなどで試合中、自分を悔やんだり、責めたりしており、1対0で彼をマウンドに送るのは彼には酷と判断されたそうです。ひとつ間違うと自信を無くしてしまうからと教えてもらいました。これが驚いた2つ目です。
「では、長谷川君が何故、いきなりピッチャーなのか?」に対しては「県大会にいくにはピッチャー3人は必要なんです。全員にピッチャーやらせてみて、一番これだと思ったのが長谷川君で、試合前に登板有るぞと言ったならびびってました」と答えていただきました。これが3つ目に驚いたことです。
「最終回、伊藤君を戻したことはどうして?」と聞いたなら、前回これでやられたので、もう一度同じケースで抑えさせ自信をつけさせたかったです」と教えてもらいました。これが4つ目の驚き。最後に東猴先生は「本当は時間がない中や本番の試合の中で試している時ではないんですが、信じていくしかないんです」と話していただきました。この言葉が今の東猴先生の全てを物語っているような気がしました。
どの次元で選手を見ているか、厳しさと優しさを根底にもち、一人一人の才能を見逃さない、一人一人を育ててやろうという顧問としての接し方、本校の先生方に是非、学習していただきたいものを感じました。野球部、幸せ者かもしれません。