「布団に入って、しゃべろうぜ!」
- 公開日
- 2014/11/29
- 更新日
- 2014/11/30
校長室から
寒い日になると思い出すことがあります。若い頃、友達の家に遊びに行った時の話です。
友達は揖斐の山の方に住んでいました。揖斐は本当に寒いのです。さらに、我々の青年時代は暖房器具と言ったなら火鉢からようやく石油ストーブに代わりつつある時代でした。部屋一つずつに暖房器具があるわけではなかったです。
友達の家に行ったなら真っ先に友達が言うのです。
「寒いから、布団に入ってしゃべろうぜ!」
二人、顔だけ出して布団の中で話をしていたのです。とても暖かかったです。
まったく背伸びしない友達が好きでした。布団の中に入って話した友は、今は大きな会社の部長さんで、東京で単身赴任中です。いつも笑いをくれ、友達思いだった彼、一人の冷たい布団で思い出していてくれるかな・・・。