心に残った、小さな小さな成人式
- 公開日
- 2015/01/13
- 更新日
- 2015/01/13
校長室から
昨日は成人の日でした。感動あり、笑いあり、そして涙ありの成人式が各所で行われたようです。昨日、NHKテレビで紹介されたひとつの成人式を紹介します。
場所は岐阜県高山市荘川での成人式でした。荘川での新成人は12名です。その多くは、同じ保育園、小学校、中学校を卒業し、それぞれの道を歩んでいます。10人が親元を離れて暮らしているそうです。
荘川では30年ほど前から保育園で卒業する時に家族がからの手紙を缶詰にいれて14年後の成人式で開くことになっているのです。(写真)そして、時は流れ、成人式の昨日、新成人の手に渡ったのです。一人一人がその家族からの手紙を読んでいくのです。順番に読んでいって一人の青年になりました。この青年、声が詰まってうまく読めませんでした。手紙は去年亡くなった祖父からの手紙でした。
「20歳まで生きられるとしたら、じいちゃんわ 83〜84才です。俊平くんの成長ぶりを見れるだが それは万一の事とて無理だと思ふ。じいちゃんの分まで、強く正しく生きぬいて下さい」と書かれていたんです。
何故におじいさんの手紙が入っていたかは不思議ですが、涙流して読んでくれた青年に心洗われた気がしました。