校長です・・・、校長です 385 【天国まで届いたホームラン】
- 公開日
- 2015/03/25
- 更新日
- 2015/03/25
校長室から
校長です。球は甲子園のレフトスタンドに一直線です。
校長です。野球選手の彼は確かな感覚で願ったでしょう。
校長です。「入れ!入れ!」と。
校長です。甲子園、9番バッターの意地の一打です。
校長です。彼は小学校で父さんに野球教えてもらいました。
校長です。父さん地元の野球チームの監督さんでした。
校長です。厳しくも優しい父さんでした。
校長です。彼が中学2年の時でした。
校長です。お父さんが交通事故で亡くなられました。
校長です。野球の夢をあきらめる覚悟もします。
校長です。でもお母さん言うのです。
校長です。「へこたれたらお父さんに悪いから」と。
校長です。親子で夢を繋ぎます。
校長です。お母さん、朝の5時におきてお弁当つくりです。
校長です。彼を見送り、仕事に出かけられます。
校長です。彼が寝てから練習着の洗濯です。
校長です。母さん、体を休める時がありません。
校長です。彼は母さんにいつも感謝の気持ちをもっています。
校長です。「ありがとう」と。
校長です。野球をやることで父さんとも繋がっているのと信じています。
校長です。「父さん見ててくれ」と。
校長です。レフトに伸びた球はフェンスを越えます。
校長です。どんなに母さん喜ばれたでしょうか。
校長です。今までの苦労がすべて、飛んでいく気がされたでしょうか。
校長です。ボールは天国の父さんまで届いたのではないでしょうか。
校長です。二人がきっと父さんを思い出したと思います。
校長です。彼の名は昨日の県岐阜商の坂下令穏選手です。
校長です・・・、校長です。
※中日新聞岐阜版を参考に書いてあります。